エンジニアとしてスキルアップを目指す際には、書籍学習がおすすめですが、なかなか自分にぴったりくる書籍を見つけられず、悩んでいませんか?
そこでこの記事では、エンジニアなら必ず読んでおくべきオススメの本を、目的・業種ごとにご紹介します。
この記事は以下のような方を対象にしています。
- 新人・初心者エンジニア向けの書籍を探している方
- Webエンジニア向けの書籍を探している方
- システムエンジニア(SE)向けの書籍を探している方
- ネットワークエンジニア向けの書籍を探している方
- セキュリティエンジニア向けの書籍を探している方
- 機械学習エンジニア向けの書籍を探している方
- エンジニア向けの英語学習本を探している方
- エンジニア向けのキャリア本を探している方
これからエンジニアとして仕事を始める人はもちろん、エンジニアを志望している人・現役エンジニアとして活躍されている人でも、必ず役に立つ書籍なのでぜひ参考にしてください。
- 若手ITエンジニア 最強の指南書
- リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
- プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則
- Webデザインとコーディングのきほんのきほん
- SEの基本 この1冊ですべてわかる
- はじめての上流工程をやり抜くための本
- ネットワークはなぜつながるのか
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
- セキュリティエンジニアの教科書
- ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習
- 機械学習エンジニアになりたい人のための本 AIを天職にする
- ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
- 現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
- ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書
- 新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
- エンジニアの成長戦略
- 学びを結果に変えるアウトプット大全
- 基礎から学ぶ チーム開発の成功法則
- カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- 就活、転職の役に立つ デジタル・IT業界がよくわかる本 (マスナビBOOKS)
若手ITエンジニア 最強の指南書
若手ITエンジニアエンジニアに必要な知識とスキルを徹底的に網羅した一冊。
ITの技術に関する「テクノロジー編」、システム開発に関する「エンジニアリング編」&「マネジメント編」、日々の業務に関する「ヒューマンスキル編」の4分野から構成され、計20種類のスキルが紹介されています。
特におすすめしたいのが、日々の仕事を上手くこなすためのヒューマンスキル。文章力・コミュニケーション・ロジカルシンキングなど、技術面以外での必要なスキルが紹介されています。
現場の雰囲気や仕事の進め方を知る上で、読んでおいて損はない一冊です。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
転職DRAFTが、2020年に調査した「エンジニアが影響を受けた本ランキング」で圧倒的一位を獲得した一冊です。
エンジニアはただコードを書けばいいわけではありません。相手にわかるようにコードを書いてこそ、プロのエンジニアなのです。
この本では、「どうすれば相手にも伝わる、わかりやすいコードがかけるのか?」ということを念頭に、エンジニアが日々の業務を行う際に念頭におくべき原則について紹介しています。
主な内容は以下の通りです。
- 名前の付け方・コメントの書き方など表面上の改善
- コードを動かすための制御フロー、論理式、変数などループとロジック
- コードを再構成するための方法
- テストの書き方
内容もイラスト付きで分かりやすく紹介しています。エンジニア初心者には、かなりためになる内容なので、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則
コードはかけるけれど、もっとレベルやスピードをあげたいという人におすすめの1冊。
これまでの開発の歴史の中で生まれてきた、質の高いプログラミングを行うのに必要な原理原則を網羅的に解説してくれる本です。
内容はわかりやすいですが、サンプルコードなどはなく、一般論や概念論が書いてある本なので、全くの初心者よりは、ある程度開発の現場で経験を積んだ人の方が、イメージがつきやすいかと思います。
Webデザインとコーディングのきほんのきほん
Web制作の流れが一通り学べる入門書です。新人のWebデザイナー・Webエンジニアの方には、ぜひ読んでもらいたい一冊。
Webサイトのプロトタイプ作りから、画像の加工の仕方、パーツの書き出し方、HTML・CSSを使ったコーディングまで、Web制作に必要な工程を全体的にまとめています。
コンテンツを企画する方法や、Webデザインを行う上でのセオリーなど、実務に役立つ情報もしっかりカバーされているので、おすすめの一冊です。
Webを支える技術 ―― HTTP,URI,HTML,そしてREST WEB+DB PRESS plus
タイトル通り、Webがどのようなシステムの下に成り立っているかを解説した本です。
ネットワークエンジニアの方にもおすすめの一冊ですが、WebサービスやWebアプリケーション開発に関わる人にとっても、サーバーやWebシステムがどのように設計されているかを知る上で役に立つ本です。
SEの基本 この1冊ですべてわかる
SEとしてこれから仕事を始める人や、新人SEの方に読んで欲しい一冊。
SEとして必要とされる、以下のような技術面・マネジメント面のスキルを解説してくれています。
- SEに必要なテクニカルスキル
- どうすれば一人前のSEになれるのか
- どうすればシステム開発がスムーズに進捗するのか
- どうすればスタッフが思い通りに動いてくれるのか
これからSEを目指して就職活動を行っている人にもおすすめです。
はじめての上流工程をやり抜くための本
システム化企画・要件定義・基本設計といったシステム開発の上流工程をやり抜くために必要なスキルをまとめた本です。
上流工程では、クライアントの要望をヒアリングしつつ、必要な機能をまとめ、チームへのタスク配分やスケジュール管理を行っていく必要があります。
その際には、高いコミュニケーションスキルやマネジメントスキル、プロジェクト全体をも渡す力など、様々なスキルが必要となります。
この本ではそうしたスキルについて、丁寧に解説をした上で、どのようにそうしたスキルを身につけていくかが解説されているので、SEなら必読の一冊と言えます。
ネットワークはなぜつながるのか
毎日何気なく使っているインターネットが、どのような技術によって作られているのかをわかりやすく解説した本です。
ブラウザにURLを入力してから、Webページが画面に表示されるまで、データがたどる道筋を「探検ツアー」のような形で解説しているので、初心者でもわかりやすい内容になっています。
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
ネットワーク構築の基本設計がわかる入門書。ネットワーク構築には、要件定義・基本設計・詳細設計・構築・試験・運用の6つのフェーズがありますが、その中で最も重要な「基本設計」に重きをおいて解説をしています。
使われている技術を400以上の図解を使って解説しているので、一眼で構造が理解しやすく、初心者でも比較的読みやすい一冊になっています。
セキュリティエンジニアの教科書
情報セキュリティに関する必要な知識をコンパクトにまとめてある一冊。
セキュリティエンジニアだけでなく、IT技術者なら知っておきたいセキュリティ面の知識が載っているので、短い時間で体系的にセキュリティについて学びたい人におすすめです。
また、セキュリティエンジニアの仕事内容やセキュリティマネジメントなど、技術面以外の情報も載っています。
ハッキング・ラボのつくりかた 仮想環境におけるハッカー体験学習
「セキュリティを理解するには、実際にハッキング攻撃を体験してみるのが一番」というコンセプトで作られたユニークな本です。
仮想環境上でハッカー攻撃を擬似体験することができるので、実際に手を動かしながらハッキングやセキュリティ対策について学ぶことができます。
前提知識は以下の通りなので、初心者でも無理なく挑戦することができます。
- Windowsの基本操作(ファイルの圧縮・解凍、アプリのインストールなど)ができる
- Linuxの基本的なコマンドを操作できる
- 自宅に小規模なLANを構築できる
機械学習エンジニアになりたい人のための本 AIを天職にする
機械学習エンジニアをめざしている人に向けて書かれた入門書です。
機械学習エンジニアに求められるスキル・知識、実務ノウハウ、各国での機械学習エンジニアの働き方などについて解説しています。
具体的な役立ちサイトや企業名、履歴書の書き方などについても解説しているので、機械学習エンジニアを目指す人・転職を考えている人には必読の一冊と言えます。
ゼロから作るDeep Learning Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
機械学習で今最もホットな分野であるディープラーニングに関する入門書です。Pythonを使って、実際にディープラーニングのシステムを作っていく方法をステップバイステップで解説しています。
内容は以下の通りです。
- ハイパーパラメータの決め方や重みの初期値
- Batch Normalization
- Dropout
- Adam
- 自動運転
- 画像生成
- 強化学習
- 認識精度の強化方法
一定の数学の知識とPythonの知識が求められるので、そうした知識を身につけた人が次にステップアップする際におすすめの一冊です。
現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
ITエンジニアに特化した英語学習本です。英語のマニュアルやドキュメント、質問サイトなどを参照する際に、どのようなポイントを踏まえてリーディングを行っていくべきかを解説しています。
特にエラーなどが生じた際には、海外のQAサイトが役に立ちますので、そうした意味でもエンジニアが英語力を身につけておくことは非常に重要です。
実践的な文章が掲載されていますが、英語の文章がどっさり載っているという訳ではないので、「IT関連の英語をガッツリ読みたい」という人向けではありません。
「英語文書も読めるようになりたい」「英語サイトも活用できるようになりたい」という人にはおすすめの一冊です。
ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書
ITエンジニアにとって、意外に悩むのが将来のキャリアについてですよね。
こちらの書籍には、転職や起業も視野に入れた「マインドセット」の持ち方から、営業戦略・ビジネスロジックなどITエンジニアとしての人生設計の立て方が記載されています。
まだ将来のことまでイメージできないエンジニア初心者にぜひ読んでもらいたい1冊です。
新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
生産性の高いソフトウェア開発者になるにはどうすればいいかを解説した一冊。
アジャイルソフトウェア開発手法の先駆者として知られる二人により執筆された名著で、プログラマーなら必ず読んでおきたい必読書と言えます。
初心者からベテランまで全ての人のためになるおすすめ本です。
エンジニアの成長戦略
エンジニアはIT知識以外にも、様々なスキルが必要になります。
この本では、エンジニアに必要なコミュニケーション、知識と経験のバランス、発想法など「成長するための方法」を知ることができます。
技術以外に必要なソフトスキルやビジネススキルなどがわかりやすく解説されている本です。
学びを結果に変えるアウトプット大全
こちらはエンジニアに向けた本ではありませんが、エンジニアにかかせない「アウトプットの方法」をまとめています。
日本一情報を発信する精神科医が著者の脳科学に裏付けられた、伝え方、書き方、動き方が分かる内容となっています。
どうしたら、学んだ知識を効果的に結果に結び付けられるかを解説した本なので、若手・経験者を問わず、幅広い層に読んで欲しい一冊です。
基礎から学ぶ チーム開発の成功法則
チームビルディング、コミュニケーションからツール活用、コードレビューまで、開発現場の基礎知識を1冊にまとめています。
チーム開発とはどういうものか、どうすればチームが成功できるのかがまとめて分かる内容になっているので、エンジニアとしての仕事の進め方や心構えを学ぶことができる一冊となっています。
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
SIerの主人公が、問題山積のプロジェクト・やる気のない同僚たちなどの現場を変えていくストーリー仕立ての一冊。
自分一人でできることから、チーム全体の効率性をあげる方法まで、様々な「カイゼン」手法が紹介されています。
なにより、物語形式の内容なので、非常に読みやすく、内容が頭に入ってきやすいのもポイントです。
組織改善や組織論全般に興味のある人におすすめです。
就活、転職の役に立つ デジタル・IT業界がよくわかる本 (マスナビBOOKS)
デジタル・IT業界を目指している人に読んで欲しい業界解説本です。
図解が多く、一目で業界構造やビジネスモデルがわかるデザインになっているので、初心者でも非常に読みやすいです。
また、2020年3月に出版されているので、業界解説本の中でも情報の鮮度が新しく、比較的最近の事項も網羅している一冊になっています。