Rubyを使って開発を行う上で、デバッグは欠かせません。しかし、初心者にとってはデバッグ方法がわからない場合があります。そこで、本記事ではRubyのデバッグ方法を徹底解説します。初心者でもすぐに使える技術を紹介するので、Rubyで開発を行う方は必見です。
Rubyのデバッグ方法には、標準的なデバッガーを使う方法と、ログを出力してデバッグする方法があります。以下では、それぞれの方法について解説します。
標準的なデバッガーを使う方法
Rubyには、デフォルトでデバッガーが搭載されています。標準的なデバッガーを使う場合は、以下の手順を実行します。
デバッグしたい箇所にbinding.pryを挿入する
binding.pry
を挿入することで、デバッガーを起動することができます。binding.pry
を挿入する場所は、デバッグしたい箇所に設定します。
def method_name
# デバッグしたい箇所にbinding.pryを挿入する
binding.pry
# 以降のコードをデバッグする
end
デバッガーを起動する
プログラムを実行すると、binding.pry
が設定された箇所でプログラムが停止します。この状態で、コマンドラインに「help」と入力することで、使用可能なコマンドの一覧が表示されます。以下は、よく使うデバッガーのコマンドの例です。
- next(n):次の行に進む
- step(s):ステップインする
- continue(c):プログラムを継続する
- finish(f):現在のメソッドを終了する
- exit(q):デバッガーを終了する
ログを出力してデバッグする方法
もう1つのデバッグ方法は、ログを出力してデバッグする方法です。この方法では、ログを出力することで、プログラムの実行状況を把握することができます。ログを出力する方法は、以下の手順を実行します。
2-1. loggerを設定する
ログを出力するためには、まずlogger
を設定する必要があります。logger
は、ログを出力するためのライブラリで、Ruby on Railsにはデフォルトで搭載されています。
2-2. ログを出力する箇所にlogger.debugを挿入する
ログを出力するためには、ログを出力する箇所にlogger.debug
を挿入します。以下は、logger.debug
を使用したログの出力例です。
def method_name
logger.debug('ログ出力のテスト')
# 以降のコードをデバッグする
end
2-3. ログファイルを確認する
ログを出力したら、ログファイルを確認することで、プログラムの実行状況を把握することができます。ログファイルの場所は、Railsアプリケーションのlog
ディレクトリ内にあります。以下は、ログファイルの確認方法の例です。
$ tail -f log/development.log
上記のコマンドを実行することで、development.log
ファイルの内容がリアルタイムで表示されます。ログの出力内容から、プログラムの実行状況を把握することができます。
実際に使われる場面
デバッグは、プログラムの不具合を修正するために欠かせない作業です。Rubyで開発を行う場合は、標準的なデバッガーを使う方法や、ログを出力してデバッグする方法を用いることが一般的です。特に、バグの原因がわからない場合には、binding.pry
を挿入してデバッガーを起動する方法が有効です。また、ログを出力してデバッグする方法は、本番環境でも利用可能なため、デバッグに使用することもできます。
まとめ
本記事では、Rubyのデバッグ方法について解説しました。デバッグはプログラムの不具合を修正するために欠かせない作業です。初心者でもすぐに使えるデバッグ技術を紹介しましたので、Rubyで開発を行う方は、ぜひ参考にしてください。
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